私と着物


4/26(火)はれ

週一回の「私と着物」シリーズ。

20代半ば過ぎから、ポかリン記憶舎という劇団を立ち上げ
1997年より演劇活動を始めた。
初めて書いた台本『畳屋の女たち』は、畳屋なのに畳を売っていない
四人姉妹の日常を綴った物語。
客は姉妹の中から好きな女性を選んで、何かリクエストをする。

絵のモデルになってもらって、絵を描いたり。
耳かきをしてもらったり。
氷水の桶に足を入れて、トウモロコシを食べたり。

彼女らの衣裳はもちろん着物。
春夏秋と巡る季節の中、何度も衣裳を着替えて物語は進んだ。

着物は姉妹それぞれの個性が際立つ色や柄で、袷、絽、浴衣、単衣と
着物の四季も楽しめた。

着物は、母の若い頃の着物が大活躍。
ふぐ料理屋の女将さんにいただいたり、女優たちが自分で仕立て
たりもした。

姉妹たちは、客の前では明るくしなやかに振る舞い
日常ではそれぞれのペースで暮らしている。
彼女らの何気ない仕草や立ち振る舞い、時に無防備にうたた寝する姿は
着物に包まれた女性の美しさが滲み出ていた。

女優たちには、稽古が始まる前から着付けのレッスンをして
日本舞踊を習ってもらった。
元々、日本舞踊やダンスを嗜んでいる人もいて、自然な所作で
美しかった。

着物は、ただそこに居るということが絵になって
見ていてちっとも飽きない装置ともいえる。
それは、女優が佇むという動き(静という動き)をしている
ことでもある。

『畳屋の女たち』は初演時より大評判となり、再演したり
映像化された。

お客さんたちが口々に言っていたことば。

「物語だと分かっているけれど、路地を歩いていると、
 あの四姉妹の店に辿り着ける気がする。」
「四人姉妹がどこかの町で暮らしているんじゃないかと
 思わずにはいられない。」

ノスタルジックな想いに浸れる『畳屋の女たち』。
またいつか再演したいので、衣裳は大事に保管してある。


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