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思春期の日記


12/14(月)くもり

今日は討入りの日。
命を賭けてやり遂げたのは、仇の命を奪うこと。
世界中で繰り返される終わらない敵討ち。
呼吸を深くして、互いの正義感を押し付け合うことのない
中立の場を想う。

おとといから読み始めた本を読了。

『アナイス・ニンの少女時代』矢川澄子/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309014654

アナイス・ニンはフランス人で、女性で初めて性愛小説を書いた人。
(それまでは男性作家の独壇場だった。)
作家ヘンリー・ミラーの愛人だったこともあり、その後、二人の夫の
間を往復する生活を30年以上続けた人でもある。

この本は、遊女と客の二人芝居『逃げ水』を書く前に読んでおこうと
思っていた。
友人が貸してくれることになり、共通の友人の家に取りに行くことに
なっていたのが、おいらが体調を崩して叶わなくなってしまった。

演劇で表現できるエロスはある程度制限があるので
一夜限りの情事の後の、何かが置き去りにされる虚無感を
抽出することにした。

アナイス・ニンは11歳の船旅から60年余り、日記を書き続けている。
この本は、敬虔なカトリック教徒である彼女の思春期の日記を抽出
してある。
それは詩のような美しさの連続で、すっかり魅了されてしまった。
(将来、小説家になるか尼になるか、真剣に悩んでいるところが
 かわゆらしい。)

彼女は、何でも正直に書く日記に、性的なことは一切書いていない。
結婚後もそれは皆無だったが、愛人ヘンリーとの奔放な愛の交歓を
経て、言霊にすることを開始してゆく。

本書の最後に、編集者から「詩を書くな」と指示された官能小説
『あるモデルの話』が掲載されている。
彼女が30代の頃に書いた作品。

ある少女が、家計を助けるために、絵のモデルを始める。
処女であることを馬鹿にされながら、数々の誘惑を退け
仕事を続ける少女。
やがて、愛がなくても快感があることに気付いてゆく短編集。

アナイス自身は、愛と性は切っても切れないものとして生きた人。
つながった男性に心底尽くした人でもある。

少女の頃の魂の叫びが、その後、満たされることは
あったのだろうか。

ふと、この本を貸してくれた友人がアナイス・ニンに似ていると
感じた。エキゾチックでか弱くて、じつは母性の塊のような人。

そして絵本『100万回生きた猫』が想い浮かんだ。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/268726.html?dealerid=102

魂が求めているものの答えのひとつが、そこにある。


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