2/20(月)くもり
ライターの仕事(二本目)の確認電話で起こされる。
はあ、今日締め切りだ。がんばれ、おいら。
電車で池袋の陶芸教室へ。
土の匂い~~!
様々な年代の人が、エプロン姿で土と戯れている。
何年も通っている人、今日初めての人。
いろんな行程をじっくり見学することができた。
指導は二人。
ひとりは陶芸作家の小山暁子さん。
参加者ひとりひとりの作業を見守りながら
よきところでアドバイス。
電動のろくろの上で黙々と土をなでる人たち。
何回かの作業で削った土の切れ端を集めて、砕いて、土に戻す人。
いろんな釉薬(ゆうやく)が並んでる。
いろんなヘラが並んでる。
釜から焼き上がった器が出てくる。
わ~~~。
とっても素敵な器がいっぱい。
おいらも作りたくなったよ。
ちょっとした間のときに、参加者の方々が話している。
「やってると空っぽになるのよね。」
贅沢な時間を知っている人たちだな。。。
じっくりじっくり。
いつかうちらも土になる。
見れてよかったな。
ありがとうございました。
夕方、劇団ノルタンの劇作家・演出家、チェ・ジンアさんと
新宿で待ち合わせ。
出逢えたときは思わず抱擁。
腕を組んで、なんちゃって英語で話しながら歩く。
西武新宿線に乗って武蔵関駅へ。
行く先はブレヒトの芝居小屋。
『荷-チム-』の通し稽古を途中から見学。
http://www.tee.co.jp/戯曲はチョン・ボックンさん。韓国の大御所とな。
劇団 東京演劇アンサンブルに、坂手洋二氏(燐光群)が演出で参加。
韓国から二人の俳優(ウ・ミファさん、チョン・スンギル氏)も参加。
<あらすじ>
1945年終戦直後、青森を出た浮島丸は釜山に向かうはずだった。
故国に帰る数千人の朝鮮人客たちは
船の爆破により、海に沈んでいった。。。
そして、現代。
今なお日本と韓国に横たわる「荷」があらわになってゆく。
歌、踊りもあって、スケールの大きな世界が描かれている。
韓国人俳優の二人は、やわらかく、そしてどっしり存在している。
日本の俳優たちは残念ながら、ここに生きてない。
ことばと身体がバラバラで、力んだ動きが続いている。
通訳はイ・ホンイさん。
ポかリンの稽古場にも遊びにきてくれたことのある
繊細でつなぎ上手なお方。
会えてうれし~~。
流れで、坂手氏のチェックを聞くことに。
「俳優の身体は楽器だ。」
「靴の音がギュウギュウするってことは、お腹が使えてないね。」
「お腹の色がいつも同じだね。」
「感情が豊かなことが楽しいんじゃない?演劇って。」
「お腹でつながったときはもっと(反応が)早いはず」
「我慢が軽いのは、お腹で我慢してないから」
「やわらかく」
新劇の劇団の俳優さんたちの多くは
ひとりぼっちで芝居をする歴史が続いているからな。。。
坂手氏は、カタルシスが起きる仕組みについても丁寧に説明していた。
横隔膜や丹田の意識についても。
よい経験をしたな。
駅前の居酒屋で、韓国勢の方々と呑む。
劇団ノルタンメンバーが三人揃って。
坂手氏も合流。
日本と韓国の俳優さんたち、ほとんど一緒に呑めてないんだって。
劇団員の方々は、スタッフの仕事もいっぱいあって。
「せっかく外国に来たのに。交流できなくて淋しい」とスンギル氏。
「初日が開けば、呑めるよ。」と坂手氏。
呑み二ケーション、大事よね。。。
坂手氏とゆっくり話せたの、初めてだ。
おっとっと。終電だ。
皆さんに挨拶。必ず、今年中にソウルに行くよ。
ジンアさんが駅の改札口まで送ってくれた。
魂の深い処でつながってる、そう感じる。
再会を楽しみに。。。